【化学系のVBA入門講義】第一講:千里の道も「開発タブ」から

こんにちは、ツクダンです。

今回からVBAの入門講義を始めてみようと思いマッシュ。

 

コンセプトは「IT嫌いの化学系を置いてけぼりにしない」で行こうと思っていますので、もともとパソコンが得意なケミんちゅにとっては少し回りくどい内容になると思います。

そんな方に満足できるものが出るのはまだまだ先になるので、今はホーム画面に追加だけして寝かしておいてください。

そしてできれば、時々遊びに来てください。

 

IT嫌いの化学系の人はこの講義を見れば大丈夫。
と言いたいところですが、僕自身もまだまだ勉強中です。この講義が必要なレベルの人から見れば「できる人」かもしれませんが、上級者から見ればまだ「ペーペー」です。

一緒に学んでいきましょう。わからないところは僕が一緒に考えます。そして僕のわからないところも一緒に考えてください。

そして一緒に化学業界を変えましょう。

 

本日の講義内容は

第一講:「開発タブ」を表示して、マクロの記録をしてみよう

です。

この講義を終えれば、単純なマクロを作成・実行できるレベルになります。

では早速行きましょう。

 

開発タブを表示する

マクロを作成するためには、一つ簡単な準備をする必要があります。

それがリボンに「開発タブ」を表示させること。
一分くらいで出来るのでサクッとやっちゃいましょう。

手順は次の4ステップ。

  1. 「ファイル」タブを選択
  2. 「その他オプション」の「オプション」を選択
  3. 「リボンのユーザー設定」を選択
  4. 「開発」にチェックを入れてOKする

 

Step1.「ファイル」タブを選択

まずはExcelファイルを開いて、リボンの中にある「ファイル」タブを選択してください。

「開発」タブがすでに表示されている人も、確認のために一緒に操作していきましょう。

 

Step2.「その他オプション」の「オプション」を選択

「ファイル」タブを選択すると上のような画面になるので、「その他オプション」を選択し、更にその中の「オプション」を選択しましょう。

 

Step3.「リボンのユーザー設定」を選択

「その他オプション」→「オプション」と選択すると上の画面になるので、「リボンのユーザー設定」を選択してください。

 

Step4.「開発」にチェックを入れてOKする

「リボンのユーザー設定」 のメインタブ中の「開発」にチェックを入れ、OKを選択しましょう。これで「開発」タブがリボンに表示されます。

最初から「開発」タブがあった人は、すでに入っていると思うのでそのままOKを選択しましょう。

 

 

マクロとVBAの違い

この項ではマクロとVBAの違いについて簡単に説明していきます。

ただプログラムに全く触れたことが無い人にとっては難しい概念になるので、現段階で理解できる必要は全くありません。正直僕も完全に理解できているとは思っていませんし。

さらっと見て飛ばしてくれても問題ないです。

 

結論から言うと、以下の通り。

  • マクロ:Excelの機能
  • VBA:マクロを設定するために使用するプログラミング言語

 

グラフ・ピボットテーブル・関数も「マクロ」の一環

「マクロ」とは、Excelや他のアプリケーションなどを、あらかじめ決めた手順で制御する機能の名前です。

例えばグラフ・ピボットテーブル・関数なんかもマクロの一種で、その機能ごとに名前が分けられているだけだと思って問題ないと思います。

基本的には、個々の小さな動作の組み合わせることによって機能が発現します。

 

VBAでマクロを組み立てる

一方の「VBA」は、マクロを作成するために使うプログラミング言語の名称です。

正式にはVisual Basic for Applicationsといい、この頭文字をとってVBAと呼ばれています。

このVBAというプログラミング言語で書かれた命令文に従って、マクロは動いているのです。

 

とまぁ、今はこんな感じでザックリ覚えておけばOKです。

とりあえず「マクロとVBAは別物だよ」ってことだけは理解しておいてください。

 

 

「マクロの記録」をやってみよう

実のところ、VBAを覚えなくても単純なマクロなら作成できる機能がExcelにはあります。

それが「マクロの記録」。「マクロを記録するマクロ」とでも言える機能です。

 

「マクロの記録」について、この項では以下の4つのことを説明していきます。

  • 「マクロの記録」の使い方
  • マクロの「実行」と「削除」方法
  • マクロをショートカット設定する方法
  • マクロ実行ボタンの作成方法

今回は「簡単な書式設定をワンクリックで行うマクロ」を作成しながら説明していきます。

 

「マクロの記録」の使い方

「マクロの記録」の基本的な使い方は以下の5ステップ

  1. 書式設定したいセルを選択
  2. 「開発」タブを選択し、「マクロの記録」をクリック
  3. マクロ名を入れてOKクリック
  4. 書式設定の操作を行う
  5. 「記録終了」をクリック

 

まずは書式設定したいセルを選択し、「開発タブ」の中の「マクロの記録」をクリックしてください。

今回はB2セル「クラス」の部分を、項目用の書式に設定していきたいと思います。 

 

 

マクロの記録画面がポップアップしてくるので、「マクロ名」を変更して「OK」をクリックしてください。

マクロ名は何でもいいですが、ここでは「項目書式の設定」というマクロ名で行きます。
どんな操作をするか一目でわかるマクロ名が良いでしょう。

 

 

続いて「ホーム」タブを選択し、自分の好みの「項目書式」を設定します。

ここでは以下の設定を行いました。

  1. ボールドで文字を太く
  2. 背景色を薄い水色に
  3. フォントサイズを12に変更
  4. 文字配列を中央ぞろえに変更

 

 

 

再び「開発」タブに戻り、「記録終了」をクリックすればマクロの記録完了です。

 

 

マクロの「実行」と「削除」

続いては作ったマクロを実行・削除する方法を説明していきます。

マクロの実行方法はとっても簡単。以下の3ステップです。

  1. マクロを実行したいセルを選択
  2. 「開発」タブの「マクロ」をクリック
  3. 実行したいマクロを選択し、「実行」をクリック

 

まずはマクロを実行するセルを選択し、「開発」タブの「マクロ」を選択します。
ここではC2セル「名前」をマクロ実行セルとして選択していきます。

 

 

「マクロ」ウインドウをポップアップしてきますので、実行したいマクロ名を選択し「実行」をクリックしてください。
今回は一つしかマクロがないので、そのまま「実行」をクリックすればOKです。

ちなみに「作ったマクロを削除したい」という場合もこのウインドウから行います。

 

 

ここまで「マクロの記録」を使って複数の操作を一瞬で行う方法を学んできました。

しかし便利だと感じる一方で、実行のたびにウインドウを立ち上げるのが面倒だと感じてしまう人も多いでしょう。

そこでここからはさくさくスピーディにマクロを実行する方法を二つご紹介していきます。

 

マクロにショートカット設定を行う

実は作成したマクロには、ショートカットを設定することができます。

この設定方法もとっても簡単で、次の3ステップで出来てしまいます。

  1. 「開発」タブの中の、「マクロ」をクリック
  2. ショートカットを設定したいマクロ選択肢
  3. 「オプション」をクリックし、ショートカットキーを設定

 

まずは「開発」タブの中の「マクロ」をクリックし、「マクロ」ウインドウを開きます。

続いてショートカット設定したいマクロを選択したら、「オプション」をクリックしてください。

 

「マクロ オプション」ウインドウが開くので、ショートカットキーを半角で入力しOKをクリックすれば完了です。

設定するキーは、デフォルトのショートカット(Ctrl +Cなど)と被っていないものしましょう。

 

 

マクロ実行ボタンの作成方法

更に下の画像のように、画面上に「マクロ実行ボタン」を作ることも可能です。

僕はショートカットよりも、こっちの方が夢があって好きです。男の子ですし。

 

 

それではお待ちかね「マクロ実行ボタン」の設定方法を説明していきます。

設定は次の5ステップで行います。

  1. 「開発」タブの中の、「挿入」をクリック
  2. ボタン(フォームコントロール)を選択
  3. ドラッグでボタンの大きさを決める
  4. ボタンに設定するマクロを選択しOK
  5. ボタンの名前を変更

 

まず「開発」タブの中の、「挿入」をクリックします。

すると画像のようなウインドウが出てくるので、左上の「ボタン(フォームコントロール)」を選択してください。

 

 

カーソルが「+」に変わるので、ドラッグしながらボタンの大きさを決めてください。

 

 

ドラッグをやめると「マクロの登録」というウインドウが立ち上がります。

 

 

登録したいマクロを選択して、「OK」をクリックすれば「ボタン」の完成です。

 

 

最期にできた「ボタン」を名前を、好みの名前に変更しましょう。

「ボタン」以外の部分を一度クリックすると、ボタンが使用可能になります

もし名前を変更する前に使用可能にしてしまった場合、ボタンを右クリックすれば再び編集できるようになります。

 

 

「マクロ有効ブック」で保存しよう

それでは最後にExcelブックをマクロ有効ブックとして保存する方法を説明していきたいと思います。

実は作成したマクロは、通常のExcelブック(拡張子.xlsx)の中に保存することができません。

試しに今回マクロを作成したExcelファイルを「名前を付けて保存」してみましょう。

 

 

まず「ファイル」タブ→「名前を付けて保存」→「参照」をクリックすると次のような画面になります。

 

 

そこで拡張子が「.xlsx」のまま保存をクリックすると次のような画面がポップアップします。

このまま「はい」をクリックすると、せっかく作ったマクロが消えてしまいます。
ただ「いいえ」をクリックすると、保存ができない。どうしたらいいでしょう?

 

 

答えは簡単。ファイルの種類を「マクロ有効ブック」に変更すればOKです。

「ファイル」→「名前を付けて保存」→「参照」のあと、「ファイルの種類」をクリックしてください。

 

 

すると下のような画面が広がるので、二番目の「xcelマクロ有効ブック(*.xlsm)」を選択します。

 

 

するとファイル名の拡張子が.xlsmに変わるので、それから「保存」をクリックすれば完了です。

 

 

まとめ

お疲れ様でした。

この講義では、マクロ開発の入り口である「開発」タブの表示を行い、「マクロの記録」によって簡単なマクロを開発しました。

 

これくらいなんでもないと思うかもしれませんが、0から1に進むのがもっとも難しいのです。

この一歩は本当に大きい。おめでとうございます。

あなたは今、VBAマスターをめざしてマサラタウンにサヨナラばいばいしたのです。

 

ただ魅力的な目標への道のりは長く険しいもの。

油断せず、無理せず、着実にレベルアップをしていきましょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ー 第二講:編集画面の使い方を学ぶ!さぁ、あなたも「Alt + F11」の向こうの世界へ

 

 

 

 

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