こんにちは、ツクダンです!
今回は独学3カ月でExcelVBAを実務レベルまで引き上げた具体的な学習プランを紹介します!
『ExcelVBAを学習したいけど、何から始めたらいいか分からない』
『金銭的にプログラミングスクールに通う余裕がない』
『できる限り自分で学習を進めて行きたい』
そう考える方はとても多いですよね。
実はぼく自身も同じことを考えていました。
「スクールに何十万も払わないと、本当に習得できないのか?」と。
結論、プログラミングスクールに行くのが一番の近道!
ただぶっちゃけ「独学では無理なのか」と言えばそんなことありません。
きちんとしたプロセスを踏めば、短期間での習得も十分に可能です。
今回の記事では、あなたより少し先にVBAを勉強した僕が
- 短期習得のための前提
- 具体的な学習ロードマップ
- 学習を加速させるコツ・マインド
についてまとめて行きます。
ExcelVBAスキルを磨き、周囲からの評価を爆上げしていきましょう!
ExcelVBAを独学・短期習得するための前提条件
独学かつ短期で習得するための「前提条件」として、次の3点は抑えておいてください。
- 勉強時間を確保する
- Excelの基本知識を入れる
- 基礎的なパソコンスキルを習得する(推奨)
勉強時間の確保
少しずつで良いので、勉強する時間を毎日確保してください。
目安は
平日1時間(朝30分 夜30分)
休日2時間(朝1時間 夜1時間)
です。
確実に勉強時間を確保するコツは、朝一や寝る前など絶対に邪魔されない時間に勉強時間を設定することです。
Excelの基本知識
ExcelVBAを勉強する前に、Excelの基本操作は覚えておくようにしましょう。
ExcelVBAは基本的にExcel業務を自動化するツールです。
Excelの動作を把握せずに学ぶのは、車を知らずにエンジンパーツの組み立てを行うようなもの。
学習効率が著しく下がってしまいます。
オススメのExcel学習教材を載せておくので、Excelの基本操作を学んでおきましょう。
>> 【有料教材】ハイパフォーマンス・エクセルスキル完全マスター講座
基礎的なパソコンスキル(推奨)
学習を早めるためには、基礎的なパソコンスキルをつけることを推奨します。
基礎的なパソコンスキルとは以下の二つ。
- タッチタイピング(ブラインドタッチ)
- 基本的なショートカット(Ctrl + C)
VBAを学ぶ学ばないにかかわらず、これらのスキルは仕事に活きます。
身に着けておきましょう。
具体的なVBA独学ロードマップ
それでは具体的な学習ロードマップを説明します。
ステップは次の5つ。
- 目的をハッキリさせる
- 動画教材で馴れる
- 目的に合った教材を購入
- 選択した書籍をやりこむ
- 実務に当たる
Step.1:目的をハッキリさせる(初日)
まずはExcelVBAを学ぶ目的をハッキリさせましょう。
それによってやることが変わってきます。
僕自身、ExcelVBAを学ぶ目的には3種類ある考えています。
- Excel業務効率化のため
- 非エンジニア転職を有利に運ぶため
- VBAエンジニアとして働くため
自分がどれを目的にしているかまず考えてましょう。
Step.2:動画教材で馴れる(~1カ月目)
最初の一カ月は、初歩的な動画教材でExcelVBAに馴れることに徹してください。
スマホのフリック入力を覚えたときのように、VBAをいじりながらその動きを脳内に落とすフェーズだと思ってください。
オススメの動画教材はUdemyの「Excel兄さんシリーズ」。
Excel兄さんのVBA入門講座シリーズ
このシリーズの良い所は、コードが穴抜き形式になっていること。(シリーズ1だけ違う)
「自分で手を動かすが、全部記述する必要はない。」という超絶優しい仕様です。
全5シリーズを1・2周ずつ、手を動かしながらやってみてください。
このフェーズでは次の二点をかならず守ってください!
- 完璧な理解を目指さない
- 毎日触れる
理解をしようとしない
理解できないところは無視して、どんどん進めてください。
初学者が挫折する理由のほとんどは、前から順に理解しようとするからです。
とりあえず1周終わらせてから、2周目で考えましょう。
それでも理解できないところが必ずあるので、そこは「今は無視」です。
毎日触れる
初心者のうちほど、毎日触れることが重要です。
毎日5分でもいいので動画を見ながら手を動かしましょう。
Step.3:目的に合った教材を選ぶ
Step.2を終えたら、次は体系的な教材で細かいところまで学んでいきます。
どの書籍を選ぶかはStep.1で決めた目的で変わるので、改めて確認しましょう。
オススメ①:ExcelVBAの教科書
本書はExcelVBAを基礎からしっかりと学ぶための本です。
これからVBAを始める人から、実践的なテクニックを求める人まで、幅広い層に対応しています。
しっかりとまとめられているため、完全初心者にはやや重い一冊。
ただ安心して。Step.2を終えたあなたなら問題ありません。
オススメ②:ExcelVBAを実務で使い倒す技術
本書は「ExcelVBAを実務で使う」という目的に特化した実践書。
「コードをどう書くか」といった『知識』を超え、「チームで運用する場合の着眼点は?」といった『知恵』にまで踏み込んでくれた一冊です。
本書を終えれば、確実に現場レベルの視野が身に着くことでしょう。
オススメ③:VBAエキスパート公式テキスト
本書はVBAスキルを証明する資格「VBAエキスパート」の公式テキスト。
非エンジニア転職が目的なら、「VBAエキスパート」を取得するのが良いでしょう。
「VBAエキスパート」についての詳細は、以下の記事を参考にしてください。
この記事では「 ExcelVBAの資格とは?種類や取得の難易度、役立つかも解説 」について、誰でも理解できるように解説し…
オススメ④:Excel VBA エキスパート認定への道
Udemyで販売されているVBAエキスパート動画教材。
投稿主はStep.2でお世話になったExcel兄さんです。
Excel兄さん動画が気に入った人には、オススメの教材です。
ただ対応しているのはベーシックレベルのみなのでご注意。
オススメ⑤:パーフェクトExcelVBA
本書にはExcelVBAのすべてが書かれています。
これほどの内容を体系的にまとめてくれた著者に感謝したい。
エンジニア目線でVBAを学ぶための書籍なので、初級者には手が付けられないレベル。
ほとんどの人には辞書的な使い方がオススメされます。
Step.4:選択した書籍をやりこむ(2~3カ月目)
Step.3で目的に合った教材を選んだら、次はそれに取り組んでいきましょう。
ただし書籍の取り組み方には、短期間で終わらせるためのコツがあります。
ポイントは次の三つ。
- 短期間で何度も繰り返す
- 「全体を把握→詳細を詰める」を意識
- 右脳と左脳を使い分ける
これらを踏まえて具体的なステップを説明します。
①:集中モードを作る
まずは集中できるモードの入ることが大事です。
コツは、頭の上にミカンが浮かんでいることを想像すること。
すると視界が広がり、世の中を俯瞰している感覚になります。
これを属に「ミカン集中法」と呼びます。
②:一周目は瞬殺で終わらせる
集中モードを作ったら、次は一周目を一気に終わらせていきます。
どれくらいの早さかと言えば、「見開き1ページ2秒」のペースです。
ここでは基本的に文章を読まなくていいです。
見開きのページを「画像データ」として右脳に取り込んでいる感覚。
ページ全体を見るようにしながら、「パッパッ」とページをめくっていきましょう。
③:気になるワードをピックアップ
一周目が終わったらすぐに二周目に入ります。
1ページ5秒くらいのペースでサラサラ読んでいきます。
ここでやることは「トリガーワード」をピックアップすること。
『この言葉は何だろう?』『これはどういう意味かな?』
そう感じるワードを20~25個ほどピックアップしておきます。
④:「トリガーワード」をもとに質問を考える
次はトリガーワードをもとに質問を考えていきます。
ピックアップした「トリガーワード」に関して、本の著者に投げかけたい質問を考えてください。
『~とは何か?』
『〇と×の関係は?』
『~するにはどうしたらいいか?』
全てのトリガーワードにこのような質問を考え、紙に書きましょう。
質問を考えることで、脳はその答えに関連する情報にアンテナを張ります。
⑤:20分~一晩寝かせる
質問を紙に書き終えたら、いったん本を閉じます。
そして20分以上、可能なら一晩、全く関係ないことをしてください。
情報の整理は、脳がその情報に対して無意識の時に行われます。
特に寝ている時は最高で、寝る前に暗記するといいのはこのためです。
考えた質問を寝かして、脳内で整理しましょう。
⑥:質問の答えを探すために読む
質問を寝かしたら、次は三周目です。
ここでもかなりのハイスピードで読んでいきます。
ここでは⑤で考えた質問の答えのみを探すように読んでください。
すばやく目を動かしながら、『おっここか?』と思うところはゆっくり読む。
そのようにして質問の答えを見つけていきましょう。
⑦:「質問→答え探し」を繰り返す
⑥で質問の「答え」を見つけても、その「答え」自体が良く分からないということが起こると思います。
その答えのどの部分が分からないのかを明らかにし、新たな質問を考えましょう。
4周目以降は「新しい質問→その答え探し」を繰り返していけばOKです。
Step.5:実務に当たる(3カ月目~)
書籍での学習のあとは、自分の状況に合わせてスキルを身に着けるのみ。
実務に取り組みまくりましょう。
業務に潜む、単調なエクセル作業を自動化しまくってください。
先ほども紹介した「パーフェクトExcel VBA」があればほとんどなんでもできます。
もっと高度なことに取り組みたい方は、レベルは上がりますが次の書籍がおすすめ。
ここでも手を動かしながら取り組むことを忘れないでください。
独学を加速させるコツ・マインド
最後に独学3カ月でExcelVBAを習得するためのコツ、持っておくべきマインドセットを紹介します。
コツ①:絶対に手を動かす
プログラミング学習全般に言えますが、手を動かしてコードを書きながら学習しましょう。
自分でコードを書けないと、学習した内容は何の役にも立ちません。
コツ②:学んだことを見せびらかす
学んだこと周りに見せびらかすのは、モチベーション維持に効果的です。
自慢っぽくならないよう、しれーッとコードを動かしてみましょう。
ITリテラシーの低い職場ほど、賞賛の嵐が巻き起こります。
気持ちいいことこの上なしです。
コツ③:難しい内容は寝かせる
何回読んでも理解できない部分は、いったん無視して寝かせましょう。
ゆっくり読み返しても理解できないところは、いま持ち合わせている概念では解釈できない部分。
いまの自分がいくら眺めても理解できません。
そういうのはいったん無視して、数カ月して再読するとあっさり理解できたりします。
今は寝かせてください。
マインド①:完璧主義は害しかない
一冊の書籍を完璧に理解しようとするのは絶対にやめてください。
内容が高度になるほど、それは不可能になります。
世の中は、様々な視点から観察しないと理解できないことだらけです。
7割8割で次に行く。
これを徹底してください。
マインド②:目的を意識すれば回り道は少なくなる
何かに取り組むときは、それに取り組む目的をできる限り考えるようにしましょう。
『自分はなぜ、これに取り組むのか?』
『取り組んだ結果、何ができるようになりたいのか?』
これらを考えておけば、無駄なことに取り組む回数が減ります。
ただ個人的には「好きに理由はねぇ」という思いを大切にしたいタイプ。
好きなら目的なんてどうでもいいです。
マインド③:学ぶことは無限にある
「学び」にゴールは存在しないことを肝に銘じてください。
『もう理解できた。』
そう考えた瞬間から「学びの速度」は激減します。
『まだ先に行ける。』
常にそう考えながら、学習に取り組みましょう。
特にプログラムに関しては、日本は後進国。
海外に目を向ければいくらでも上があります。
ExcelVBAを独学で学ぶ方法まとめ
今回は、「3カ月で実務レベルのExcelVBAスキルを身に着けた具体的な学習プラン」を紹介しました。
ポイントは次の四つです。
- 毎日コードに触れる
- スタートは緩やかに始める
- 全体を把握して詳細を詰める
- 理解できないところは無視する
ExcelVBAスキルを向上させ、周りからのあなたの評価が爆上がりすることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。